通所研今年3度目の講演会は、
大阪府 第2茨城学園施設長 川口豊さんにお願いしました。
スライド準備等お忙しい中当研究会のために時間を割いてくださり、遠方よりお越しくださりご講義いただきまして誠にありがとうございます。
今回は文京区役所の障害者会館で約50名の参加者で、「行動障害アセスメントを行う前提となる医療的視点について~体験的試論」ということで
・行動障害を分析する上で医療的な視点が必要であることの再確認
・てんかん発作の諸形態と行動障害の関連
・向精神薬による薬物療法の基本的な考え方
・医療連携等
を中心にご講義いただきました。
この研究会は、障害福祉サービス事業所職員をはじめ、行政や高齢施設職員、新人からベテランまで等さまざまな参加層があるのですが、川口豊さんのスライドでは、利用者をどう見るか、2012年3月の三島先生のスライドの一部を使用して、今日はどの辺のお話をされるのかのご説明から、参考図書をご紹介くださりながらアセスメントの前提について、ご自身の支援の経験を交え問題行動の共通項を示し、支援経過の報告では、みなさんがっちり集中して聞かれていたのが強く印象に残りました。
てんかんや薬物に関する話も、参考図書とご経験を交えてのご説明によりとても理解が得やすく、参加層それぞれ新たな知識が吸収できたと思います。
お招きしてご講義いただいて、新たな気づきが得られました。
パワポ資料は日々の参考資料にさせていただきます。
懇親会の方も27名の参加で、楽しく過ごさせていただきました。日本知的障害者福祉協会のパワーアップセミナー参加者のみなさんも(sakuraさん、まもさん、ひるねこさん、satoさん、サクッと作造さん)懇親会までご参加くださり大変盛り上がりました!ありがとうございました。
後日川口さんからメールにてお言葉をいただきました。
「スライドをまとめていて、今の知的障害者支援の研修の流れは、TEACCHや応用行動分析といった技法(それは必須なのですが)が主流で、利用者を全体として生活する一人間としてアセスメントする機会・方法論が少ないなぁ(つまり、ソーシャルワークなのですが・・)と改めて思いました。本当は、医療的知識もサブ知識みたいなもので、利用者を人として理解・共感し、生きていくうえでのつまづきや苦しみにどう寄り添って解決していくかという気持ちに説得力を持たせるためのものであることが伝えたかったのです。」
川口さんにはぜひまた次の機会にも、ぜひご講演お願いしたいと思います。
福祉協会の研修会、私も皆様の地元開催の研修会等できるかぎり参加させていただきたいと思います。ご協力できることがありましたらお知らせください!皆様ありがとうございました!そして今後ともどうぞよろしくお願いします!